1948-06-30 第2回国会 衆議院 本会議 第74号
芦田総理大臣並びに大藏大臣は、この処置が外資の導入にいささかも影響を來さないということを言明いたしておるのでありまするが、しかしながら、去る二十二日の財政金融委員会において、川北日銀副総裁の意見によりますならば、これが‥‥ 〔発言する者多し〕
芦田総理大臣並びに大藏大臣は、この処置が外資の導入にいささかも影響を來さないということを言明いたしておるのでありまするが、しかしながら、去る二十二日の財政金融委員会において、川北日銀副総裁の意見によりますならば、これが‥‥ 〔発言する者多し〕
また和田安本長官の方でも、この年末には千九百二十億の日銀の紙幣は出るだろう、これ以上は多分出ないだろうということを強調されましたが、しかし、数日前参議院の公聽会で川北日銀副総裁が申されたのは、そうでない。二千億をはるかに突破するに違いない、二千九十一億になるだろうということを、日銀の責任者が申されておる。ただ和田安本長官だけが千九百二十億円を過ぎないと言つておる。しかし、現実はそうじやない。
ところが本日の新聞を見ますと、昨日の公聽会におきまして、川北日銀副総裁がこの点に言及され、生産に役立つ歳出をすべきである。こういうふうに述べられておるのでありますが、そのことに関しましては、この言葉の字義通りにおいては、我々も異議はないのであります。けれどもその中に給與改善その他の人件費が多い。これはいはゆる生産の増強に役立つものでない。こういうことを述べられておる。
丁度幸いに只今川北日銀副総裁が数字的に申されたのでありまして、私もここにそれを伺つておつたのでありますが、正にかくのごとく相当均衡は破れておるのではないかと、感じたのであります。で、先程も数字を挙げて申されましたように、本年の所得税その他の租税收入というものは、予定から甚だ少いのでありますからして、國庫の撒布超過というものが相当大きくなる。